「心の栄養」は「人との関わり」で増えていく。
と前回の記事でもお伝えしました。
でも「人との関わり」は様々です。詳しくお伝えしていきますね。
コミュニケーションの種類はさまざま
「人との関わり」と呼ばれるコミュニケーションは、実際に言葉を交わすだけではありません。目線を交わす、仕草で伝える、軽く触れる、抱きしめるなどのポジティブなものから、殴る、蹴る、悪口を言う、けなすなどの、ネガティブなものまで様々だということを、皆さんご存知だと思います。
あなたにとって嬉しいのはどれでしょうか?
抱きしめられるのは、嬉しいことですか?必ずしもそうとは言えません。絶対に抱きしめられたくない相手もいるはずです。
セクハラと愛情の違い
例えば、あなたが会社員で女性だったとしますね。素敵なパートナーに抱きしめられたら、とても嬉しいことですよね。でも、日頃から嫌なことばかり言われる上司から抱きしめられたら、セクハラで訴えようとするかもしれません。
そう、「人との関わり」は、同じ行動や声掛けだったとしても相手や状況によって、嬉しい場合もあれば、嫌な場合もあるのです。
これは、コミュニケーションを与える側に、とても大切な視点です。
あなたは相手のためを思って言っていることが、相手にとっては逆にネガティブな気持ちになることも多くあります。
教育現場での効果的な声掛け
私は学習塾での指導歴が長いのですが、入塾の際、お母さんが「大丈夫?ほんとにできる?」と言った声掛けをされている場面によく遭遇していました。
この場合に関していえば、お母さんは子どもを心配していることは事実なのですが、その無意識の立ち位置は「うちの子は大丈夫!できる!」とは信じることはできていません。親が信じていないことは子ども自身もなかなか信じることができないケースが多いです。
もちろん子どもにとっても嬉しさだけを感じる声掛けではないでしょう。
知っておきたい、3つの関わり方
「人との関わり」には3種類あると言われています。
それは、「プラス」「マイナス」「まったく関わりが無い」の3つになります。
①プラスの関わり
受け取る側が嬉しい、と思うコミュニケーション
②マイナスの関わり
受取る側が嫌な、コミュニケーション
③まったく関わりが無い
そもそもまったくコミュニケーションがゼロの状態
どれが一番嫌です?②でしょうか?
殴られたりするより、何もされない方がマシだと思う人もいらっしゃるかもしれません。
でも、実は人間にとって一番キツイの状態は、③だと言われています。生きていけないくらいの話です。
できるだけ、相手の立場にたって「プラス」になるコミュニケーションを心がけてみましょう。