“あなたの子どもになった感覚”でイメージする。
さまざまな記事で、イメージの重要性を書いていますが、慣れないうちはイメージすることそのものが簡単ではないかもしれません。
ここではちょっとしたイメージのコツをお伝えします。
まずは場面を設定する
あなたの子どもや大切な人になって「どんな言葉・行動を、あなたからもらえると嬉しいか」をイメージしてみましょう。
「こんな言葉をかけてもらえると嬉しいな。」
「こんなふうに接してもらえると嬉しいな。」
具体的な嬉しいイメージがでてこない時は場面を想像するだけでもいいかもしれません。例えば子どもになってイメージする場合、子どもがあなたに褒められるとしたらどんな場面(または最近褒められた場面)があるでしょうか。
その場面になって想像してみてください。
「何が見えていますか?」
「何が聞こえていますか?」
「何を感じますか?」
家で褒められている場面をイメージしたなら、
「家の中でお母さんの優しい顔が見えていて」
「お母さんが褒めてくれる心地よい声が聞こえていて」
「お母さんが撫でてくれている、その手が触れているのを感じる」
ことができるかもしれません。
ポイントは「見えているもの(視覚)」「聞こえているもの(聴覚)」「触れているもの(触覚)」でイメージすることです。触覚については、触れているものだけでなく、匂い(嗅覚)や食べ物の味(味覚)で感じることも良いかもしれません。
ふと、幸せを感じることもありませんか?
実際に、昔よく聴いていた音楽が街の中で流れていたとき、焼き鳥屋さんがいい匂いをさせていたとき、コンビニでどら焼きを見たらついよだれが出そうになってしまったとき、などなど、ちょっとした感覚でポジティブになれることはあなたも体験したことがあるでしょう。
子どもや大切な人になってイメージしたとしても、そのイメージが本当に正しいかどうか、本当に相手がそう思っているかどうかは、関係ありません。
あなたがイメージすることで、なんとなくポジティブにハッピーになったとき、コミュニケーションはより良いものに変化します。
不思議なんですが、これは、コミュニケーションの真髄だと私は思っています。何も変えなくていいんです。ただ、あなた自身がちょっとポジティブなイメージをするだけで。
世界が変わります。
補足
「嬉しいか、嬉しくないか、」って、受け取る側が決めるのです。
だから、コミュニケーションは、相手の側に立って、嬉しいか嬉しくないか、を考えることが、大きなポイントなんです。
相手の、見ているもの・聞いているもの・感じているもの、を具体的に想像していきましょう。