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心理カウンセラーは誰に売れるのか~マズローの5段階欲求から考える~

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あなたはどんなクライエントに選ばれたいと考えていますか?

可能不可能の話ではなく、お客様に選ばれる段階の話として捉えてください。

お客様がニーズを持って「心理カウンセリングを受けたい!」と思う時の話です。お客様の動機にどうアプローチをしていくかが、ビジネスとして心理カウンセラーとして活躍していくときに、絶対に考えておいてほしいポイントです。

あなたのクライエントは、何を求めてあなたとのセッションを受けに来るのでしょうか。(カウンセリングだけでなく、コーチングにも共通する話です。)

 

マズローの5段階欲求

この記事では、マズローの5段階欲求から考えていきます。有名なので心理カウンセラーの皆さんなら既にご存じでしょう。生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求という五段階に分かれています。もし「良く知らないよ!」という方がいらっしゃったら、ぜひ一度しっかりおさえてください。こんな図になりますね。

あなたのお客様はどこにいるのでしょうか。あなたに「心理カウンセリングを受けに来る人」は、どのステージを上がろうとしているのでしょうか。様々なクライエントさんがいらっしゃることでしょう。今、どこにターゲットを絞っていますか?

自己実現理論「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したもの。(wikipedeiaのリンク貼っておきますね。)

 

カウンセラー自身のステージ

次に考えたいのは、カウンセラー自身がどのステージにいるのかということです。

あなたは「何かから身を守るためにカウンセリングをしている」のでしょうか?
それとも「仲間を作るためにカウンセリングをしている」のか?
さらには「自分を満たすためにカウンセリングをしている」のか?
もひとつ「自分の存在をより明確にするためにカウンセリングをしている」のでしょうか。
もっと言えば「ただ愛のため」という方もいらっしゃるでしょう。

 

自らをカウンセラーと呼ぶ人、カウンセラーだと呼ばれる人

余談になりますが、私が見てきた幾つかのカウンセリングを教えるスクールの講師たちの中には「身を守る」ために「仲間を作る」人たちがたくさんいました。そのような講師たちのもとには「安全の欲求」を満たすことを目的としたクライエントが集まっていました。そして相互に依存するコミュニティを作り「社会的欲求」を満たそうとしていました。しかし、依存の関係が深くなるにつれ関係性にひびが入り、自分の「安全の欲求」を満たすために相互に攻撃を始めてしまうのです。それが繰り返されるのです。

もちろん素晴らしいカウンセラー達がたくさんいることは事実です。ただ、ここで言いたいのは、それが良いとか悪いとかではなく、自己実現にむけての成長の段階についての話であるということです。

私は良くクライエントさんにお伝えしますが、クライエントさんが自己実現していくためには、カウンセラーなど踏み台にすぎません。そのステージにあったカウンセラーを見つけてほしいのです。クライエントさんが「私にとってのカウンセラーはこの人」と呼びたい人に出会って欲しいと心より願っているのです。

 

カウンセリングビジネスにおけるペルソナの設定

話は少し逸れましたが、カウンセラーの立場から考えるとき、ここが凄く大切だと思うのです。自分がどの立場にいるかを客観的に捉え、その手前のターゲット層にアプローチするように、発信したりブログを書いたりすることが有効ではないでしょうか。

そこでひとつお伝えしておきたいのは、冒頭に書いた「心理カウンセリングを受けたい!」というニーズを持っている方は、「まだ安全の欲求が満たされていない人」が多いように感じるということです。(ここは筆者の主観です。)

「自己実現のために心理カウンセリングを受けませんか?」という文章は、結果を見れば、とても効果の弱いものかもしれないということです。

なぜなら、心理カウンセリングを体験していない人で、自己実現のために心理カウンセリングが有効であることを知っている人は(おそらく)いないからです。該当者がいないところにいくら発信しても、届くわけがないのです。

それは決してカウンセラー個人のせいではなく、心理カウンセリングの本質をアピールできていない業界の発信力の弱さが原因のひとつでもあると思いますし、私自身の力不足でもあります。

(※ペルソナは下記のブログに詳しく載っていますので興味ある方はこちらも。)

LABプロファイルを活用したビジネス心理学ブログ「マーケティングに必要なペルソナとは?」

 

終わりに

じゃあ、お前はできるのかよ!という批判もあるでしょう。その通りです。私は、社会的欲求を何とか一部満たし、承認欲求を満たす段階に入ろうとしているに過ぎません。しかし私は今まで恥ずかしながら「自己実現の手伝いがしたい」といった内容の発言をしていました。それが如何におこがましいものだったのか。そこに気付いたので反省の意味もたっぷり込めまして、この記事を書いた次第です。

「あなたの安全は私が保証するので、安心して友達や家族を大切にしてください。」といったような言葉が、本当はクライエントさんに響く言葉なのかもしれませんね。そこから一緒にクライエントさんと共に成長していきたいですね。皆様の活躍を心よりお祈りしております。

 

 

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